torazaemon2016’s blog

手書き文字認識メモ開発

MöbiusSyncでiOSのPhotoの共有

Möbius SyncでiOSの写真を共有

iPadiPhoneの写真をノートPCなどとsyncthingで簡単にすぐに共有可能にする方法です。

共有となっていますが、基本は、片方向(iPhoneからWindowsへ)だけです。

すでに、2つのマシンでのSyncthing的な接続ができている前提として、 今回は、2ndのiPadminiから1stのノートPCという形になるので、 手順は

  1. 2ndのiPadmini にて、Photoフォルダを共有設定
  2. 2ndのiPadmini にて、相手先デバイスに☑を入れて許可を出す
  3. 1stのノートPCにて、受け入れて写真を保存するフォルダを指定

になります。

1. 2ndのiPadminiで 「フォルダーを追加」画面にて「Pick Photo Collection」を選択

警告が出るけど、「Proceed」押す

写真全部「All Photos」を選択して「Select」押す

フォルダ名を決める。今回は「ALl Photos」で「保存」

2. 相手に許可を出す

iPadminiの(共有する)フォルダーとなる(ファイル数やサイズに注意) 「編集」ボタンを押して

「共有」で、どこと共有するかを指定する 相手のデバイス名に☑を入れる

どんな写真・ビデオをコピー可能とするかを指定

  • 適宜コピーしたいものに☑
  • ビデオは大きいですが、自動でWindowsにコピーされるのは大変便利

3. 1stのノートPC側

ノートPC側で「追加」

フォルダーを追加で、右下の「ブラウザ」ボタンを押して、

保存先フォルダを決める(今回はデスクトップ)

フォルダーパスが設定される(デスクトップにAll Photosができる)

Windowsにコピー(同期)された

日付ごとのフォルダに、ファイル名としては、

  • カメラで撮ったものは、2025-04-26T073526_IMG_2079.heic など
  • スクリーンキャプチャは、2025-04-26T114201_IMG_2082.png

となる

iPhoneで撮った写真・ビデオが、すぐにWindowsと同期できてPC側でアクセスできるのは大変便利ですので、 ぜひSyncsyncアプリをインストールして活用してください。

SyncTrayzorでのConflict

Conflictした場合

Syncthingでは、2つのマシンの間でファイルの同時編集等で衝突(Conflict)が発生した場合、ファイル名にsync-conflict-などをつけて保存していきます。 (例:2025-04-26.mdと2025-04-26.sync-conflict-20250426-144056-32IIFSB.md)

WindowsのSyncTrayzorでは、その時に、Conflictが発生していることを知らせてくれるので、大変便利です。 そして、そのファイルがどれかをポップアップウィンドウが表示され、衝突状況を表示し、さらに、どちらを残すのかをボタンクリックで選択できます。

「今すぐ解決します。」をクリックすると、

ウィンドウが表示されるので、残す方を「選択」ボタンを押します。

ファイルが見てみたい場合は、「フォルダーを表示」を押すと

エクスプローラー画面で、該当するファイルが選択されています。

WinMergeがインストールされていれば

winmerge.org

もし、WinMergeがインストールされていれば、 Ctrlキーを押しながら、Conflictしている2つめのファイルを選択して

右ボタンでコンテキストメニューから「比較」すると

WinMergeが起動して、テキストの違いを編集可能になる

このほか、Autohotkeyで、1キーですぐWinMergeが起動するようにしておくと、エクスプローラーで2つを選んだら、キーを押せばすぐにWinMergeと、さらに簡単です。

vk1D & d::   ; WinMerge (diff) for Syncthing Diff
{
    IME_set(0)
    Send("^+c") ; Explolerでのパスのコピー
    sleep(100)
    files := A_Clipboard
    Run("WinMergeU.exe " files )    ; C:\Program Files\WinMerge
    return
}

https://www.autohotkey.com/

SyncTrayzorとMöbiusSyncのフォルダ同期編

ノートPC(1stマシン)、iPadmini(2ndマシン)の間が接続されたので、次に同期したいフォルダーを指定します。

iPadminiのMöbius Syncにおいて、保存する場所によるパターンA(無料で利用可)とパターンB(有料版で可能)を紹介します。

フォルダ同期編:

  1. ノートPC(1stマシン)において、同期するフォルダの指定
  2. ノートPC(1stマシン)にて、同期するフォルダのiPadmini(2ndマシン)への許可を出す
  3. iPadmini(2ndマシン)において、ノートPCの同期するフォルダが見えてくるので、iPadminiのどこに保存するかを設定
  4. 同期するフォルダの共有が開始(1stから2ndへのコピー)

1. ノートPC(1stマシン)において、同期するフォルダの指定

ノートPCのGUIにおいて、左側のフォルダー欄の「フォルダーの追加」を押す

フォルダーを追加の設定において、下部の「フォルダーパス」欄の右側の「ブラウザ」ボタンを押す (Syncthingと比較して、SyncTrayzorの便利な点)

選択画面で共有したいフォルダーを選択する

「フォルダー名」をキーボードより入力して、保存する。 ここでは「sample」という名前にしています (フォルダー名と同じである必要はありませんが、混乱しないように同じにしています)

公開するフォルダーが追加された

2. ノートPC(1stマシン)にて、同期フォルダのiPadmini(2ndマシン)への許可を出す

追加された「sample」欄をクリックして、内容を開いて、下部の「編集」ボタンを押す

フォルダーの編集

「共有」の設定

iPadmini(2ndマシン)に☑を入れ、共有マシンとして選択

3(A). iPadmini(2ndマシン)において、ノートPCの同期フォルダが見えてくるので、iPadminiのどこに保存するかを設定(パターンA)

iPadmini(2ndマシン)に、新規フォルダーの追加が表示されるので「追加」する

フォルダーを追加の画面になるので、どこに保存するかを設定する。

パターンAとして、そのまま「保存」する例から。 この場合、Mobuis Syncアプリのフォルダの中にパスが設定される。

4(A). 同期するフォルダの共有が開始(1stから2ndへのコピー)

コピーが行われる

ノートPC(1stマシン)のsampleフォルダが

iPadmini(2ndマシン)の ローカルストレージの「Mobius Sync」フォルダ内の「sample」フォルダに、1stマシンのファイルがコピー(同期)された。

3(B). iPadmini(2ndマシン)において、ノートPCの同期フォルダが見えてくるので、iPadminiのどこに保存するかを設定(パターンB)

パターンBでは、Möbius Syncの有料版の機能である、iOSのどこの場所でも共有フォルダ設定にできる方法を紹介します。

パターンAと同様に、ノートPC(1stマシン)で共有設定したあと、iPadmini(2nd)において、新規フォルダーを「追加」

「フォルダーを追加」画面において、左下部の「Pick External Folder」を押す

フォルダー選択画面になる(Möbius Syncフォルダ内でスタート)ので、 左側の「このiPad内」を選択して、自分の希望する場所を選択する

「Obsidian」を選択 (ObsidianアプリでのVaultを選択することができる)

右上の「開く」で決定

警告としていろいろと出るけど「Proceed at my own risk」を選択

フォルダーパスが設定される(bookmark:フォルダID)になってわかりにくいけど、フォルダが設定されたと考える。

「フォルダー名」も入力する(この場合、sampleからDocumentsに書き換えた)

4(B). 同期するフォルダの共有が開始(1stから2ndへのコピー)

コピーが行われる


同期が完了して「最新」になれば、これで2つのマシン間で同期できるので、 どちらかのマシンでファイルを編集して、それが同期で更新されていく様子を確認してみてください。

なお、同時に両方のマシンでファイルを更新すると「衝突(Conflict)」が発生するので、 その場合のことも、経験しておいてください。

SyncTrayzorとMöbius Syncの接続編

接続編

  1. ノートPC(1stマシン)において、IDのQRコードで表示
  2. iPadmini(2ndマシン)において、iPadのカメラでノートPCのQRコードを読み込むことで、ノートPC(1stマシン)のデバイスIDを登録
  3. ノートPCにiPadminiの接続が表示されてくるので、それを許可する

1. ノートPC(1stマシン)において、IDのQRコードで表示

右上の「メニュー」から「IDを表示」を選択

QRコード表示

2. iPadmini(2ndマシン)において、iPadのカメラでノートPCのQRコードを読み込むことで、ノートPC(1stマシン)のデバイスIDを登録

右下の「接続先デバイスを追加」を押す

バイスIDのところにある「Scan QR code」を押す

カメラのアクセス許可を求められるので「許可」する

カメラが起動してQRコードを探すので、ノートPCで表示しているQRコードを読み取る。

バイスIDが読み取られ、入力される

バイス名を手で入力(空欄だとノートPCでの名前が入る) して保存

最初のGUI画面に戻り、接続先デバイス(今回は「IdeaPad5x」)が表示

バイス名「IdeaPad5x」をクリックすると、情報が表示されるので、押しておく。

暫くすると、相手(のIPアドレスへ)接続しようと始める

相手(ノートPC)の接続待ち

3. ノートPC(1stマシン)にiPadminiの接続が表示されてくるので、それを許可する

「デバイスを追加」を押す

「保存」する

接続先デバイスが追加(今回は「iPadmini」)が表示

同様に押して、情報を表示

ノートPC(1stマシン)、iPadmini(2ndマシン)の間が接続されたら、次に進んで、同期したいフォルダーを指定します。

もし、2つのマシン間が接続されていないようなら、もう少し時間を待ったりしてみてください。

どうもうまくいかないようなら、1stマシンのIPアドレスと2ndマシンのIPアドレスを確認して、両方とも「LAN内」に居ることなどや、 無線LAN装置の設定(FIREWALL機能やセキュリティ)なども確認してみてください。

iPadmini(2ndマシン)にMöbius Syncをインストール

3. Apple Storeから「Möbius Sync」をインストールして起動してください。

Möbius Sync

Möbius Sync

Möbius Sync

  • Pickup Infinity Limited
  • 仕事効率化
  • 無料
apps.apple.com

アプリをインストールして起動

ノートPCにSynctrayzorをインストールしたように、 右上のボタンで言語として「Japanese」

右上の「メニュー」ボタンでプルダウン

「メニュー」から「設定」を選択

4. 「接続」でネットワーク設定

ここも、ノートPCのときと同様に、「LAN内で探索」のみ☑を入れることで、ローカルオンリーな設定にして「保存」おきます。

iOSに関する設定

iOSにかかわる設定タブがあります。

Background sync (バックグラウンドでの動作)についてです。 なにもしなければ、自分でMöbius Syncをアクティブにしたときに同期が動きます。 同期の初期設定が完全に終わるまでは手動で同期したほうが、確認しやすいです。

動作が安定してきて常用運用するときは、quickを2、powerを2などにしておくと、iPadがONになっていると、同期が動くことになります。 Notifyも☑しておくと便利かもしれません。

iOS Permissionsで、「OpenSettings」を押すと、iOSの設定画面が開かれます。 写真や、カメラ(次のQRコード読み込みに必要)へのアクセスや、ローカルネットワークの許可を出しておく必要があります。

(以下はiPadではなくiPhoneでのMöbius Syncの画面。外部ネットワークを使わないので、モバイルデータ通信はoff)

ノートPC(1stマシン)にSyncTrayzorをインストール

素のままのSyncthingを用いるのも良いですが、Windowsには SyncTrayzorというソフトがあり、使い勝手が良いので、こちらをインストールします。

1. インストール

https://github.com/canton7/SyncTrayzor より

Installer

Download SyncTrayzorSetup-x64.exe or SyncTrayzorSetup-x86.exe and run it. If you already have SyncTrayzor installed, this will update it.

をクリックすると、Setup.exeファイルのあるgithubのページに移動しますので、 SyncTrayzorSetup-x64.exe をクリックしてダウンロードしてください(もうx64 64bit OSの話だけどしていいですよね?) なお、このx64版は、ARM WindowsではSetupが起動しない(エラーになる)ので、ARMではPortable版を利用してください。(ARM PCでの話はまたいつか)

ダウンロードしたSyncTrayzorSetup-x64.exeを起動すると、OSが警告してきますが、「はい」して実行すると、以下のような画面になりますので、基本「Next」「Install」「Next」「Finish」

Synctingが起動してくるので、しばらく待つと、

Syncthingが起動したGUI画面になります。 レポートを送るか?と聞かれるので、「No」を選択します。

設定

GUI画面へのパスワード設定を聞かれますが、とりあえず今はOK押して、あとで設定することにします。

右上で「言語」を選択します。「English」から「japanese」にすると、表示が日本語になります。

メニュー

右上にあるメニューをクリックして、プルダウンメニューを表示させます。

2. ネットワーク設定

メニューから「設定」を選択すると、次のウィンドウが表示されます。

上部の「接続」を押して、ネットワークについて設定します。

最初は「4つとも ☑が入った状態で「インターネットと通信する」設定になっていますので、これを「LAN内で探索」のみにして、保存ボタンを押します。

まずは、ノートPC(1stマシン)でのインストールとネットワーク設定は、ここまで。

他にもメニューにいろいろとありますので、また見てみてください。 (GUI画面のパスワードなども設定してみてください)

WindowsノートPCとiPadminiの間をSyncthingでデータ同期(SyncTrayzorとMöbius Syncを使って)

はじめに

Syncthingのページを書いてから1年経って、ObsidianのVaultを、Windowsを中心として, iPhone, iPad, Androidでの共有や、iPhoneの写真を手軽にWindowsへなど、毎日便利に使えています。

torazaemon2016.hatenablog.jp

1年過ぎてもSyncthingがあんまり広がっていない気がするので、 そこでセットアップ方法をまとめてみたのと合わせて、アップデートした情報のページを作成しました。

キーワード: Syncthing, SyncTrayzor, Möbius Sync, Synctrain, iOS, 無料, Obsidian

Syncthing

https://syncthing.net/
クラウドのストレージサービスや別途NASを用意することなく、コンピュータ間のファイルを直接的に同期することで、端末間で気軽にフ ァイル共有できるソフトウェアが「Syncthing」です。 「外部のクラウドのストレージサービスを利用するのはセキュリティなどが心配 」と思うような場合や、もっと簡単にスマフォとノートPCの2台間で共有したいだけなどのときに、手軽に共有することが可能になる仕組みです。
Syncthing自体はオープンソースのもので、WindowsLinuxmacOS以外にも、Android上でも動作します。

SyncTrayzor

素のままのSyncthingソフトを用いるのも良いですが、Windowsには SyncTrayzorというソフトもあります。 SyncTrayzorは、

  • 簡単にSyncthingをインストールできる

  • 同じファイルをそれぞれのクライアントで編集して衝突(Conflict)が発生した場合、それを知らせてくれる機能がある

など、本家Syncthingより使いやすくなっているソフトです。

残念ながら開発が止まっており、WWWページに行くと、 https://github.com/canton7/SyncTrayzor

⚠️ SyncTrayzor is unmaintained ⚠️

I stopped using Syncthing some years ago, and I'm afraid I don't have the time to maintain it. Sorry.

It looks like Syncthing 2.0 makes backwards-incompatible changes, which break SyncTrayzor. If you feel like forking it, please do. Otherwise, I can recommend Syncthing Tray.

となっていて本元Syncthingが2.0にバージョンアップしたときは、使えなくなるみたいですが、Conflictを知らせてくれる1点だけで、このソフトを使う価値があります。 上で紹介されているSyncthing Trayのほうも、インストールしやすくSyncthingの状態やエラーも表示してくれるようなのですが、Conflictを知らせてくれるものではないようので、まだしばらくはSynctrayzorを使っていくことになります。

Möbius Sync

iOS向けの(有料)アプリです。 Syncthingとほぼ同じGUIなので、設定方法なども同じにできます。

無料で使える分には、Möbius Syncフォルダのサンドボックス内のフォルダ(ファイル)だけがコンピュータ間で共有なので、iOSでの他のアプリのファイルの場所を、Möbius Syncのフォルダ内に設定できるものでないと、実用的には使えないです。

有料版では、Möbius Sync以外のフォルダ(例えばObsidianアプリでのObsidianフォルダ以下のVaultフォルダ)にアクセス可能になるので、Obsidianの有料サービスのSyncを使わなくても、ファイルをWindowsiOSで共有できます。 また、iOSの写真フォルダ(Photoフォルダ)も、iPhoneからWindowsへの方向のみとなりますが、共有できるので、撮った写真をすぐにWindowsで見ることができます。

Synctrain

iOSには、有料のMöbius Syncしかない状態でしたが、2024年9月あたりからSynctrainというアプリが登場し、2025年2月あたりから日本でもインストールして利用することができるようになりました

無料で利用できるので、Windows + iPhone(iPad)なら、SyncTrayzorとSynctrainの名コンビの登場となるかと思います。

ただ、インタフェースがWebインタフェースではなく、iOS風になっています。 基本syncthingなので、同期の仕方や設定の考え方など、Windows版等でのsyncthingのしくみを理解してから使ってみると、わかりやすいです。


以下、WindowsマシンとiOSマシンでのインストールから設定の方法についてまとめたページです。

SyncTrayzorとMöbius Syncのインストール話

torazaemon2016.hatenablog.jp

Synctrainの話

torazaemon2016.hatenablog.jp